海水が髪の毛に与える影響

switch☆

2012年10月25日 22:30





先日の【髪の巧】のセミナーを受講した際に、懇親会にも参加し、

ケミカル知識が凄く実験なども頻繁にやっている

COLORSの岩澤さん(岩澤さんのブログ)と色々と話す事が出来ました。


その中で、『海水って還元剤だと思うんだよね』って話があり

初めは?って感じでしたが、なんだか確認したくなって休みを利用して

東浜に海水を汲みに行って来ました。




こんばんは、古謝です☆彡




実験ブログなんていつぶりでしょうか?

てか、書いたことあるかな?


ま、それは置いておいて



今回【海水が髪の毛に与える影響】についてですが、

沖縄で美容師をしていて結構聞くのが

『本土でかけるよりもパーマの持ちが悪い』

『カラーの褪色がすごい』

って言う事を言われますね。


美容師ではないお客様自身もなんとな~く知っていて、感じている

【海水(塩)】が髪の毛に影響しているって事

それを簡単に実験してみました。



冒頭で言った、『海水って還元剤だと思うんだよね』ってことは

海水のみでパーマがかかるって事です。
(美容師ではない方も見ているので還元剤はパーマ液だと思って下さい。)


まずは、とやかく言わずにやってみる。


用意するのは

・海水
・permセット


海水は与那原東浜で綺麗な海水を汲んできました☆


天気が良くて泳ぎそうになりました(1人なのに)


この海水をサロンに持ち帰り

3つの毛束で実験です。

毛髪の状態は3束とも一緒でブリーチ1回、トーンダウン1回の
ダメージレベルはそこそこです。

・海水(ph8 微アルカリ 塩分濃度3.20%~3.55%)・沖縄の水道水(ph7 硬水 水道水も微アルカリなんです。)


これに3つの毛束をそれぞれ

A、海水3分浸す、自然放置7分、水洗、太陽の下で20分、2液
B、海水10分浸す、水洗、太陽の下で20分、2液
C、海水10分浸す、炭酸水洗、太陽の下で20分、2液

と、皆さんが海水浴に行った際に髪の毛が海水に浸っている時間と
シャワー後にドライヤーなしでバーベキューやら日向ぼっこをしている想定。


営業中に実験していたので所々で画像がありません。すいません。


まず、浸す工程(人だと海水に浸かっている状態)
Aは3分、BとCは10分


で、Aを7分、自然放置(人だと1度頭まで全身潜った後に遊んでいる状態)




その後、AとBは水道水で水洗、Cは炭酸水で水洗(人だとシャワーで全身流している状態)


そして、太陽の下で20分(人だとBBQしたり、戯れたり、帰り道だったりの状態)



最後に2液で酸化(人だと長時間かけての自然酸化)


それで、結果です。

これが、実験前の毛髪


結果


左からA、B、Cです。

わかりますか?パーマかかってますよね!


『海水って還元剤だと思うんだよね』は実証できました。
海水のみでパーマはかかりました!!


Aは3分しか使っていないのに毛先にはカールが出て来ています。
Bは10分使って、完全にカールが出ています。
CはBと時間は一緒ですが、炭酸を使う事により柔かさがあります。


で、これがなんなのかって言うと


塩害とまでは行きませんが、海に入る事によって
分かりやすく言うと、permの1液を付けて水洗しただけで
皆は生活に戻ると言う事。

海人やサーファー、海に携わる方々が
カラーもパーマも施術したこともないのに
髪の毛が傷んでいる。

海水であったり、島国である沖縄は
本土よりも空気中の塩分濃度が数倍~数十倍高いそうです。

それが、皆様の髪の毛にどんな影響を与えているかって事


沖縄の水も空気中の塩分濃度も、海水も髪の毛には
良くないって事が少し分かりましたね。


僕はお客様に海に入った後はスーパーやコンビニで炭酸水を買って
流した後に頭からかぶってね~って言っていました。
それは、ただPhがアルカリから弱酸性(売られている炭酸水はPh5くらいです)
に少しでもなってくれたらと思っていましたが
塩が加わる事によって還元剤になるって事が驚きでした。


今日の実験でも炭酸水は効果がある事は分かりましたが


ここは沖縄、海とは切っても切れない関係です。


み~~んな海大好きでしょ?


だから、海と良い付き合いをしながら
もっといい方法で髪の毛の状態を悪くならない様に
維持できる方法は無いのか考えます。


皆どうかな?



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